「聞き方」について考えさせられたXの投稿があったので、今日はその話。
Xで
アメリカの教育は「話し方」を重視している、日本の教育は「聴き方」を重視している
といった内容の投稿を見ました。なるほど、小さい頃から、「人の話はちゃんと聞きなさい」と言われたことはあるけど、「人にちゃんと話をしなさい」と言われたことなかったかも。
でもあまりにステレオタイプな意見だし、アメリカでも「聴き方」は大事にしてるんじゃないかと思って、至高の「聞き方」である「傾聴」にあたる英語をリストアップしてもらいました(生成AIに)。
✅ 一番近い表現
Active Listening ・・ 相手の話をただ聞くだけでなく、関心をもって、理解しようと努力しながら聞く
「傾聴」も、相手の気持ちや考えを理解しようとする、共感や共感的理解を意識する、相手が何を伝えたいのかを深く理解しようと努める、そういったコミュニケーションの姿勢なので、「傾聴」も「Active Listening」も言ってることは同じかも。
これは私のイメージなのですが、「傾聴」というと静かな場所で、穏やかに、丁寧に耳を傾けているイメージで、なんとなく静謐な絵が浮かぶ。ですが、それにあたる英語が「Active」なのは、ちょっと興味深い。
では、何が「Active」なんだろうと考えてみました。
誰のため?ってところが違うのかも。
「Active Listening」の目的は、相手の発言・主張をよく聞いて、次に自分が、より洗練された(もしくは有利な)発言・主張するためなのではないか。あくまで自分のために聞いているのであって、必ずしも相手のためではないというニュアンスがActiveに込められているような気がするのです。
逆に「傾聴」は相手のために聞く。聞いた後で自分が発言・主張するにしても、それは相手のため。
軸が自分にあるか相手にあるか、英語圏と日本語圏のカルチャーの違いも絡みあって、聞く姿勢にも違いがあるのかもしれないという考えに至りました(私の考えです、あくまでも)。
参考までに「傾聴」する人と、「Active Listening」する人を生成AIで画像にしてみました。
プロンプトは左が
「傾聴」している様子を絵にしたいです。女性2人が、オフィスで話しており、片方が話し、片方が「傾聴」している様子を絵にしてください。
右が「傾聴」を「Active Listening」に置き換えて
「active listening」している様子を絵にしたいです。女性2人が、オフィスで話しており、片方が話し、片方が「active listening」している様子を絵にしてください。
それぞれの画像の右側、黒い服の女性が聞き役ですが、左の画像の方が相手の目を見て共感しようと聞いている、右の画像の方は話を聞きながら何かを考えているといった感じがあります。画像の違いは誤差の範囲、そこまで深読みするのはやりすぎでは?という批判もあるかもしれないのでご参考までに。
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さてさて。
一番近い表現はActive Listeningだったのですが、リストには続きがあって
🔍 他にもよく使われる表現
Empathic Listening ・・ 共感を持って聞く(感情に寄り添う)
Deep Listening ・・ 深く集中して聞く、相手の意図をくみ取ろうとする
Attentive Listening ・・ 注意深く聞く、気を散らさずに聞く
Mindful Listening ・・ 意識的に「今ここ」に集中して聞く
傾聴は、どちらかというと、Empathic Listening、Deep Listeningの方がイメージは近いかなあと思いました。
hashgakeは15分の1on1機会を作り出すサービス。
1on1の時間、お相手によって話してばっかり、聞いてばっかりになる時もあるし、それはそれでアリなのですが、やっぱり半分の時間は話して、半分の時間は聞いてほしいなあと思うのです。
聞く側に回った時は「Activeに聞こう」「Empathicに聞こう」「Deepに聞こう」「Attentiveに聞こう」「Mindfulに聞こう」、どんなふうに聞くか意識してみると、今までとはちょっと違う1on1ができるかも。私も試してみるので、みなさんも、ぜひ試してみてくださいね。